なかなか落ち着かない日常・・・オリンピックに続きパラリンピックも閉幕しました。意識をもち制限をかけ続けている日々は心動くことも減ってしまっている中、開催には賛否両論はありましたが「自己の100%内在する力を100%だし尽くす」その努力をされているアスリートの姿に久々に感動と元気をもらった気がいたします。

さてさて、元気といえば先日、家族で、すくすくと成長してくれている孫の「お喰い初め」を料亭「長養館」にてお祝いして来ました。

【お喰い初め】は平安時代から行われている伝統行事とのこと。一生食べることに困らないようにと誕生から100日頃に赤ちゃんの健やかにな成長を願うお喰い初め。今とは違い昔は衛生面や栄養面も良くなく無事に育つことが大変難しかった時代だったんですね。節目節目で赤ちゃんの成長を祈る儀式やお祝いが行われてきたようです。「箸揃え」「箸祝い」「真魚始め」「百日祝い」とも呼ばれているそうです。献立の内容は地域や季節などの特色もあるそうですが「一汁三菜」を基本とし赤ちゃんがこれから生きていく上で必要な食材として、穀物・海のもの・山のもの・飲み物・塩が使われます。

お膳の中は

赤飯・・赤色の小豆と白色の白米を使って「紅白」を表し、赤飯には魔除けや厄払いの意味と、紅白の紅の色は邪気を追い払うと言われ縁起がいいとされる赤飯。

焼き魚(鯛)・・表面が赤色で身は白で縁起のいい紅白の色。「鯛」の語呂もよく、寿命も長い鯛は縁起物の魚。

煮物・・特に決まりはなく、旬のお野菜で。「多幸(たこう)」とかけて「タコ」も入っていました。

汁物(吸い物)・・「吸う」力が強くなるように。はまぐりはもともとの2枚の貝殻でないとうまく重なり合わないことから「良縁に恵まれますように」との願い。

香の物・・お漬物のことですが、縁起を担いで「幸(こう)」と呼ぶそうです。

歯固め石・・丈夫な歯が生えてきますように。

赤ちゃんのお口へ食べさせる真似をする順番もあるのですが・・・そこは我が家は形式ばらず(#^.^#)孫が元気に成長してくれている姿への喜びや感謝を込めこれからの健やかな成長を願ってお祝いしてきました。

料亭「長養館」の「お喰い初め」の設え

『祝う』その思いは「結婚式」も同じ。

ご本人たちも、その二人を見守り続けてきた家族も共に『祝う」その日に立ち止まり、今までの感謝とこれからの未来に願いをたくす日。子は子なりに、親は親なりに心にけじめをつける日。心が動き明日への喜びを感じる日・・・それが「結婚式を祝う思い」だと感じます。

こんな時代ですが、「祝う思う」を大切にしていきたいものです。(R)