春の陽気に包まれた満開の桜は本当に美しいですね。きっと桜の下で前撮りや結婚の記念に撮影される方も多かったのではないでしょうか。

結婚式もまだまだお身内だけでと言う方も多く、最近私が担当させていただいたお2人も、両家ご親族だけのご披露を開かれました。

とってもアットホームで素敵なご披露のこの日、新郎のお父様の謝辞がとても印象深かったので皆様にもご紹介させていただきます。

ご結婚されたお2人は年の差は一回りほど。落ち着いていてどなたが見てもお人柄の良さそうな新郎様。お若いですが知的で気配りのできる控えめなご新婦様。
そんなお2人のご親族様も穏やかで温かいお人柄の方ばかりで、お身内だけという事もあり披露宴は終始和やかなムードに包まれていました。

新郎のお父様の最後の謝辞も堅苦しくなく、飾らない言葉で、お2人の結婚をどれほど喜ばれているのか、優しい口調でゆっくりと話始められました。

新郎が初めて大切な女性を連れてきてくれたある年のお正月。
ご両親はとても喜ばれたそうで、お母様が神棚にお参りをしようとすると、彼女さんも「私も一緒にお参りします」と言ってくださったそうです。
お母様は「うちの神棚に手を合わせると、この家のお嫁さんにならなきゃ行けないのよ〜」と軽い冗談を言うと、「はい、そのつもりです」と予想外の言葉が。
お母様は驚きと喜びで胸がいっぱいになられたご様子で、お父様もそのやりとりを微笑ましく見守られていたそうです。
そして、2人が手を合わせた神棚にずっと飾られているポチ袋に目をとめたのです。

新郎がまだ小学生の頃のある年、お父様用とお母様用のポチ袋を作ってお年玉をプレゼントされた事があったそうです。
ご両親はとても喜びそれを神棚に上げてずっと大切に飾られていたのです。

あどけなかった新郎もいつしか婚期を迎えて40代にさしかかろうとする年齢でいらっしゃり、ご両親もきっとこんな日を心待ちにされていたのでしよう。

息子様の幸せをずっと待ち望んでいらっしゃったご両親は、神棚にずっと祀ってあったポチ袋に宿った神様がお嫁さんを連れてきてくれたに違いないと。そうお話を締めくくられていました。

素敵なエピソードに、私は司会台に立ちながら感動の涙を必死に堪えました。子供の何気ない気持ちをずっと大切にされている優しいご両親のもとで育まれたご新郎様だからこそ、素敵なお嫁様に巡り会えたんですね。お2人もお互いのご両親のような素敵なご家庭を築かれる事でしょうね♡

結婚式のお仕事をさせていただいていて、ほんとに良かった〜♪心が洗われる一時をご一緒させていただきました。どうぞ末永くお幸せに(^○^)

( M )